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竜を継ぐ者(20)委員長は男心がわからなすぎる



「私が滝川くんの味方になってあげるって、言ってんの!」

 み……見方?
 意外な彩夏の台詞に、真吾は呆気に取られた。

「あ、ほら……何かあった時に、味方は絶対に必要だと思うから……」

 付け足すように、彩夏が急いで言う。
 その言葉で、彩夏が何を心配しているのか理解できた。

「クラスで孤立する事にならないか、僕を心配してくれてる訳か……委員長は」

 すまなそうに頷く彩夏を見て、真吾は小さく溜息をついた。
 何も知らない女の子たちを、真吾は襲うのだ。下手したら、クラスの女子を全て敵に回しかねないような、危ない橋を渡るような場面も否定はできない話だ。
 彩夏の言わんとしてる事は理解できるし、確かに味方は必要なものだとは思う。
 だけど、女の子に守られるなんて……。
 真吾にも、ちっぽけでもプライドがある。

「気持ちは有り難いけど……だからって委員長が犠牲になる事はないと、思うんだけど……」
「別に犠牲だなんて思ってないわよ」
「そうは言っても、関わらせるの心苦しいよ。女の子に……」
「けど、放って置けないのよ!」

 本当に思わずといった感じで、彩夏がぴしゃりと言った。
 驚いて、思わず真吾は目を丸くした。
 大声を上げて気まずいのか、彩夏は恥ずかしそうに俯く。そしてボソリと、うっかりすれば聞き落としそうな声で、彩夏は呟いた。

「だって……さっきから何か、苦しそうなんだもの。滝川くん……」

 何だか不意打ちでアッパーを食らった気分だった。
 見抜かれてたんだなと。
 夢を見た朝にも色々と考えたし、美里に手を掛けた時にだって思った……どうして自分なのかと。納得のいかない微かな苛立ちは、今も心の底に静かに眠っていた。

「そりゃあ……何で僕がって思う部分もあるよ。幾ら女の子が抱けるからとはいえ、所詮レイプだからな」
「本音があけすけなんだけど」

 彩夏のジト目に、真吾はきまり悪そうに目を逸らした。
 素直になり過ぎたか……。

「し……仕方ないだろ、僕だって男だもん。女とエッチな事がしたいのは、本音にあるよ……」

 口を尖らせると、彩夏は半ば呆れた顔をした。
 女の彩夏に男の性欲を理解しろと言うのは、無理な話なんだろう。

「まったく、正直すぎだわ……」

 案の定、彩夏に男の性欲は理解できなかったらしい。完全に呆れてしまったのか、彩夏に溜息をつかれてしまった。

「本音が滑ったからには、否定してもワザとらしいだろ……」
「別に責めてないわよ。けど、納得はしてないって顔してるね」

 チラリと、顔を覗き見る彩夏。
 何だか見透かされたような気がして、思わず声を荒げてしまった。

「当たり前だろ!?レイプなんて望んでない!身体を好き勝手に使われるのは嫌だから、仕方なかったけど……」

 大声を出すつもりは無かったし、こんなキャラでも無かったはずだ。
 さっきから何を、激情に駆られているのか。
 けど、心の底に沈んだ鬱屈した感情が溢れると、止まらない。弱さを懐抱した、真吾の本音だった。

「本当は僕だって、普通に恋愛したかった。普通にデートして、好きな子を普通に抱きたいって思うし……」

 高校に入ったら、彼女を作るのが望みだった。普通に恋愛して高校生活を楽しむのが、夢だった。
 その望みも、奇妙な能力が目覚めたが為に、儚く消えた。
 しんみりと俯く彩夏を見て、真吾はしまったと思った。
 そんな顔をさせるつもりは、無かったのに。若しかして同情されてる?
 女の子に哀れまれるのは、ちょっと嫌だな……男としては。それに彩夏に同情して貰う必要は無いし、違うと思う。
 現状にムカつかない訳ではないが、こうなった以上は仕方ないと思った。放って置けないのなら、今は運命とやらにも従ってやるしかない。
 考えてみれば、男としてはオイシイ話ではあるのだから。

「いや、その~……レイプを歓迎した訳じゃないけど、強い拒絶もない訳で……どちらにしろ、女の子とエッチできる事には変わりは無いからさ。ハハ……ッ」

 しんみりした空気が嫌だったので適当におどけてみたら、本音が出てた。
 だいぶ呆れられたが、彩夏もホッとしたような顔をしていた。きっと彩夏なりに、心配してくれていたのだろうと思う。
 しんみりした空気もどこかに飛んでいってしまったようで、真吾も胸を撫で下ろした。

「滝川くんが何を気にしてるのか知らないけど、止めないわよ。私は別に、犠牲になってるなんて思ってないんですからね!」

 うやむやなまま放置するつもりだったのに、彩夏が元の話に戻してしまった。
 やれやれ……これは、諦めてくれそうにない。

「わかったよ、もう……委員長も、意外と強情だなぁ」

 と言うと、彩夏は気づいたようにハッとした。

「その委員長っていうの、そろそろ止めてくれない?」

 彩夏は真面目な顔で、そう言った。

「何を言うのかと思えば、そんな事かよ……」
「そんな事とは何よ!あまり好きじゃないのよ、そのあだ名……」

 少しテレながら、ボソリと言う彩夏。

「へ~……初耳だな。だって皆そう呼んでるじゃない」
「だって……委員長辞めても、そのあだ名なのよ!?卒業しても同窓会で、そう呼ばれるんだもの……堪らないわよ!学校外でも、そう呼ばれるのは……ちょっと恥ずかしいのよ!」

 なかなかの激情を露に熱弁する彩夏が、思いっきり意外だった。
 か……可愛いな、真吾はこっそりと苦笑した。
 制服姿だと余計に、委員長然としている彼女では「ああ見るからにそんな感じ」とか「安易なネーミング」とか、通行人Aにも当然のように認識されそうだし、確かに街中で呼ばれると少し恥ずかしいか。
 思い出してみると、彩夏と仲の良いクラスメイトは、彼女を名前で呼んでいたような気がする。

「じゃあ……渡辺さんって呼べばいい?それとも彩夏?」
「何でいきなりフレンドリーに名前なのよ。周りに変に思われるじゃない!」
「テレてんの?顔が真っ赤だけど――」
「う――煩いわね!」

 赤面を指摘すると、彩夏は怒って横を向いてしまった。
 時計を見ると、そこはかとなく良い時間になっていた。
 真吾としては、切り上げたいのが正直なところ。あまり長い時間、密室に二人きりというのは率直に言えば、しんどいのだ。

「で、渡辺さんの用事は終わったよね?」

 そう切り出すと、彩夏はドキッとしたような顔をした。
 その表情に何か恥らうものを感じて、真吾は動揺する。

「な……何?まだ何かあるの?」
「吹聴するような人だとは、思ってないけどさ……あの日の事、秘密にしておいてよ?」

 遠慮がちに頷く彩夏から、何か直視したらマズいものを感じて、真吾は思わず目を逸らした。

「と――当然だろ!?見損なうなよな……」
「うん……あの、それでね……」

 また何か言い辛そうに口ごもる彩夏に、流石に真吾も少しイラついてきた。

「何なんだよ、まだ何かあるのか!?」
「ご……ごめん。怒ってるの?」

 別に怒っていた訳ではなく、動揺を見抜かれたくない為のテレ隠しだったのだが、彩夏には不機嫌に見えていたようだ。彩夏は少し、しょんぼりしていた。

「違う!そうじゃないって……悪かったよ、怒ってなんかいないから……」
「じゃあ、何でイラついてるのよ……」

 と彩夏に問われて、真吾は絶句した。
 襲わないように我慢してますなんて言える訳ない。
 真吾はイラつく心を宥めて、彩夏の話をにこやかに促す。いつも流麗な彼女の話し方が、何だかぎこちない。言葉を躊躇するように、しどろもどろだった。
 遷ろう揺れた瞳も、恥らえば恥らうほど染まる頬も、正直に言えば直視し辛い。彼女にそんなつもりが全くないのは承知しているが、男と二人きりだという事を少しは意識して貰いたい。

「私が迫ったのって……どこまで酷かったのかなって……」

 待て待て待て!何を聞こうとしているんだ彩夏は!?
 逃げ出したい雰囲気と襲いたい衝動の狭間で、真吾は煩悶する。
 最も語りたくなかった部分まで、事細かに説明する羽目にまでなったのに……何なんだよ!?

「それ……先生の所で、全て話したと思うんだけど……」
「そうなんだけど……どう滝川くんに、迫ったのかなぁって……」

 マジで待てや――!?
 二人きりの密室で危険な質問をするなんて、何を考えてるのか。男の心情も考えてくれよ……真吾は、切なくなりそうな下半身を、どう宥めるべきか苦悩に喘いだ。

「どうして穿り返すような事を聞くんだよ……」
「気になるんだもの!どんな事を言って迫ったのか……だって、それを滝川くんは知ってるんだもの。気にしちゃうよ……」

 要するに、自分の知らない自分の(お強請り)姿を、何かしらで重ねて見られてハアハアされないか気になると……そういう事か!?
 彩夏はたまにドキリとするような仕草を見せつけるし「絶対に重ねたりしないよ」などという、無責任な台詞は真吾も言えない。

「そんなに気になるの……なら、教えてやるよ……」

 彩夏の身体を引き寄せて、真吾は耳元で囁いた。
 耳に熱い吐息を掛けられた彩夏は、驚いた顔で身を少し固くする。

「後で話すって言ったけど――もう遅い。僕をその気にさせるから……」
「え……ええ?あの……滝川くん?」
「渡辺さんが悪いんだよ?男とこういう場所で二人きりになるっていう事が、どんな事なのか……もう少し良く考えなよ」

 慌てる彩夏を無視して、真吾は彩夏の身体に覆い被さった。

 ◇

「どう?自分がしたお強請りで、逆に迫られる気持ちは」

 彩夏があの時したお強請りを、真吾は配役を入れ替えて彩夏自身に実演して聞かせた。要するに真吾があの時の彩夏を、あの時の真吾を彩夏に代役をさせて、彩夏自身の身体で実演して見せた。
 彩夏の困惑した顔は、少し泣きそうだった。

「滝川くん、意地悪だよ……」
「僕の気も知らないで、こんな事を言わせようとする方が意地悪じゃない?」

 そう言うと、彩夏は「わからないよ……」と首を振った。

「僕が何度、押し倒したいのを我慢してたかわかるか?君は……自分の魅力が、わかってないんだな」

 男心に無頓着なだけでなく、男に欲望を向けられた経験も、恋心を向けられた事もないのだ。自分の事を棚に上げて、意外そうに驚く彩夏の表情に、真吾はそれを実感させられた。

「私が……魅力的だって言うの?」
「可愛いよ、凄く。こんな場所で長い時間二人きりになって、何も意識せずにいられる訳がないだろ。僕に一度襲われてるのに、迂闊すぎるよ。君は……」

 可愛いと……言われた事がないのか、彩夏は。
 驚き恥らう表情に、真吾はそう感じた。
 本当はこんなに可愛い|女《ひと》なのに、表の仮面が分厚すぎて認識されないのだ。確かに眼鏡を掛けたクールな委員長では、男は寄り付かない。
 ショーツの上から、ズボンにまだしまわれたままのペニスを押し当てた。

「当たってるよね、渡辺さん。僕は、こうならないように我慢してんだぜ?」

 固く勃起した膨張が、グリグリとマン筋を擦る。
 彩夏は抵抗するように、身体の下で身じろいだ。

「や……ん!やだ滝川くん……!」
「やだじゃないだろ!?誘うような真似をして、僕を男だと認識できてなかった渡辺さんが悪い……」

 薄っすらとしたショーツのシミに、じわりと新たなシミが広がる――彩夏が興奮を感じてると知覚した瞬間、真吾の劣情は一気に燃え上がってしまった。彩夏の意思がどうであれ、こうなってしまうと男子高校生の劣情は歯止めが利かない。

「マンコ濡れてるみたいだけど……渡辺さんもエッチしたいんじゃない?」
「だめ……滝川くん、やだ……っ」

 ショーツ越しの秘部にペニスを押しつけながら、真吾の手が強引に腰を引き寄せる。やだと拒む割には彩夏に必死さはあまり感じられない――本人が気づいてないだけで、彩夏も心の底では若しかしたら……。

「ね、しようよ。ヤりたいんだよ、渡辺さんと……なあ、良いだろ……?」

 真吾は拒む彩夏に、滾った欲望を擦りつけてセックスを強請った。
 ――が、その時だった。

「……嘘だろ……」

 記憶に新しい感覚だった。
 クラクラ眩暈がしたかと思うと、精神が内に強く引っ張られた。彩夏と一緒にいる時に、この状況でまたとは――軽くデジャヴ。
 ズルズルと引き込まれて、抜け出せない。あの時と違うのは、深淵に飲まれていくような意識。
 薄れていく意識の中で、真吾は思った。
 彩夏といると、アレに出会いやすいのかもな……と。
 真吾の意識は深淵に包まれ、自分の内にすら浮かび上がって来る事は無かった。

小説家になろう・ノクターンノベルズでも連載中です◇










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竜を継ぐ者~黄の刻印の章(世界はエッチと愛で救われる)第一話へ
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2018/07/31 00:00 | 竜を継ぐ者~黄の刻印の章(世界はエッチと愛で救われる)COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

竜を継ぐ者(19)委員長は責任感が強すぎる



 ホームルームが終わりを告げる。
 クラスメイトたちは、帰り支度や部活へ行く支度に取り掛かる。それを尻目にノートや教科書を鞄にしまっていると、真吾の席の前に誰か立った。
 顔を上げると、そこには彩夏が見下ろすように立っていた。
 何も言わない彩夏に業を煮やし、真吾は仕方なく自分から声を掛けた。

「委員長、何か用なの?」
「うん……。ちょっと聞きたい事が……」

 彩夏の表情に何か躊躇いを感じる。その|表情《かお》は……聞きたい事だという内容に関係しているのか?
 それにしても、意外とすんなり言葉が出てきた。
 あれから一日挟んでるし、どうかなと真吾は思っていた。彩夏に対しては、もう緊張もしなさそうだ。

「で、何が聞きたいの?」

 先を促しても、彩夏は取っ掛かりが掴めなさそうに戸惑っていた。

「先生に話があるから、僕としては早く終えて欲しいんだけど」
「わ……悪かったわねっ、手間取らせて!」
「誰もそこまで言ってないよ。まったくもう、意外と委員長、気が短いよね……」

 彩夏が声を荒げた所為で、横を通るクラスメイトが変な目で見ていく。
 止めて欲しい……目立たない男子という位置づけの自分と、クラスの委員長という組み合わせは、ただでさえ異色だ。目立ちたくないし、もっと穏便に話を終わらせて欲しい。
 真吾はグッと、声のトーンを下げた。

「あの生物に関する手掛かりのようなものを知ったから、先生に相談に行きたいんだよ」
「えっ、手掛かりなんてあるの!?」

 凄い食いつきようだ。
 理解の及ばない生体の手掛かりなんて、確かにどうやってと考えるのは至極当然だし、気持ちはわかるが声が大きい。
 クラスメイトの注目を集めそうになって、真吾は慌てて彩夏を嗜めた。彩夏は気まずそうに謝ったが、驚くような言葉を続けた。

「話が終わったら……私も一緒に、先生のとこに行くわ」

 一緒に行きたいという、彩夏の言葉が意外だった。しかも断定かよ。
 一般的な女子の思考としては、関わる事を普通は嫌がらないだろうか。
 どう考えても危険人物の自分に話し掛けるなど、真吾はそこからしても彩夏はおかしいと思っているのに……矢張り彩夏は、どこかズレてるなと真吾は思った。

「こんな意味不明な事に関わるつもり?」
「だって気になるもの!私だって無関係じゃないのよ?」
「そうかもしれないけど……」

 真吾は困り果てたように、項の辺りを掻いた。
 彩夏から見つかった訳だから関係なくは無いが、アレとまた関係を結びたいか……?
 真吾は既に無関係ではないから関わるのも仕方ないが、わざわざ煩わしい事に首を突っ込みたがる彩夏が、真吾は不思議でならなかった。

「でもさ……気になるだけなら、僕から話を聞くだけでも良くない?」
「見てるだけなんて嫌よ。あれは学校で起こった事だもの、私には把握しておく責任があるわ」

 事件は現場で起こってるんだ!
 頭の中に、思わずこんな台詞が浮かんでしまった。調子を取り戻した彩夏は、普段通りのキリッとした表情で熱弁を振るう。
 どうやら彩夏は、言い出したら聞かないタイプの人間のようだった。

 ◇

 この学園には人気が極端に少ない場所が、幾つか存在する。
 特別教室ばかりの塔には、資料室だけが並ぶ階がある。
 とはいえ、資料とは名ばかりの紙束が納められてる教室だ。施錠はされておらず、誰でも利用が可能なので、逢引に使われる事もあるとか無いとか――。
 人がいると話しづらいからと、彩夏にここに連れて来られた。二人きりで密閉空間で会話など、正直に言うと困るのだが……。

「で、委員長の用件は何?」

 理科室にあるような大机に、真吾は腰を掛けた。彩夏も習うように、斜交いに腰掛ける。
 真吾は胸中、穏やかではなかった。
 手が触れ合うほどに近いのに、あまりに警戒心の薄い彩夏。とどのつまり、男として意識されていないという事だろう。
 ちょっとショックだ……。

「私……あの生物について、家に帰ってからも考えたの」
「自分の中から出てきて怖いなぁって?」
「そうじゃないわよ!」

 からかうような口調に、彩夏がムッとする。
 彩夏には悪いが、軽口でも叩かないと真吾はやってられないのだ。

「女性だけに寄生するんじゃないなかって……若しも予想通りなら、クラスの女子が心配なのよ」

 真面目すぎる彩夏に、真吾は驚いてしまった。
 イベントが~と、スマートフォンを弄ってた頃、彩夏がそんな事を考えていたなんて。

「若しそうだとして、君が責任を感じる事は無いんじゃない?」
「そうだけど……さっきも言ったでしょ、把握しておく必要があるって。私は委員長よ?最初が私であった事も、意味深いと思うの」

 彩夏は……自分が最初の犠牲者だというアドバンテージを、生かそうとしてるのか。彼女には何の責任もないはずなのに、それでも彩夏は委員長としての責任を考えているのだ。
 クラスの女子に近づいてるかもしれない脅威から守ろうと、その為にあらゆる手段を尽くそうと懸命なのだ。
 逃げたいと一度でも考えた真吾にとって、彩夏の強さは不思議だった。
 立派だと思う。
 思うが……事は、真吾以外には収拾できないものだ。夢で知らされた事実を聞かせたら彼女は、どんな顔するのだろう。真剣な表情の彩夏に、対する真吾の気分は鉛のように重かった。

「責任感が強いのは結構だけど、後悔するかもよ……」

 その言葉が予想外だったのか、彩夏は首を傾げた。

「それは……滝川くん、どういう意味?」
「僕が女性を襲うのを、黙認する事になるけど……それでも良いのかって事さ」

 驚きに彩られた瞳が、大きく見開かれた。
 どうやら、全く想定していない言葉だったようだ。

「先生に話そうとした事にも関係してるけど、夢を見たんだ……」
「夢……?それと女性を襲う事と、何の関係があるって言うの?」
「それが、あるのさ……」

 詰問口調の彩夏に、真吾は少し苦悩した。
 彩夏が関わるつもりなら、全てを話してやるべきなのだろうか。話を聞いて思い止まるかどうかは彩夏次第だが、真吾はできれば思い止まらせたいと考えていた。
 興味本位で関わる理沙なら兎も角、彩夏は責任感だけで関わろうとしてる。
 こんな事に、女の子を関わらせるべきじゃない。

「あの生物の名前は、堕児。あれは……僕でなければ殺せない」
「滝川くんでないと殺せないって?わかるように説明してよ」

 薄暗い部屋の中、カーテンの隙間から漏れる日の光。夕方が近づく放課後の陽光は弱々しく、頼りない光の筋を床に落としていた。
 それをぼんやりと眺めながら、真吾は続けた。

「あの生物は……堕児は、僕の精液でないと死なない……」
「――は!?な……何それ、やっぱり意味わからない。それって……」
「わかるだろ?君は、最初の犠牲者なんだから……」

 彩夏の言葉を奪い、真吾は苦悩するように言い捨てた。
 その言葉に、強気だった彼女の表情が萎むように曇る――何を指した言葉であるか、察したようだった。

「僕の精液には、陰の気を祓う力があるんだってさ。陽の気が強いって事かな……それが堕児を、殺すんだ」
「何なの?その陰だとか陽の気って……だから、もっとわかるように説明しなさいよ」

 彩夏は苛立ったように、睨みつけた。

「本当に短気なんだから……僕も、説明し辛いんだよ。委員長は、陰陽思想って知ってる?」

 彩夏の方へ視線を向けると首を傾げていた。
 彼女は頭は良いが、こういう方面は疎いようだ。

「森羅万象、宇宙のあらゆる事物を様々な観点から、陰と陽の二つに分類しようっていう思想の事だよ。わかり易いところで、男と女とか太陽と月とか……対極にあるものを、二つの気に別ける考え方さ」
「へ~、滝川くんって意外に物知りね。陰陽ってアレじゃないの、木火……えーと何だっけ?」

 うろ覚えなのか、彩夏の語尾はだんだん怪しくなっていく。

「木火土金水――だよ。五行相克だね。戦国時代末期に五行思想と一体で扱われるようになってね、陰陽五行説になったんだ。僕が言う陰陽思想は、元の方さ……」

 原初は混沌の状態だった。
 混沌の中から光に満ちた明るい澄んだ気である陽の気が上昇して天となり、重く濁った暗黒の気である陰の気が下降して地となった。この二気の働きによって万物の事象を理解し、将来までも予測しようというのが陰陽思想である。
 相反しつつも、一方がなければもう一方も存在し得ない。
 森羅万象、宇宙のありとあらゆる物は、相反する陰と陽の二気によって消長盛衰し、陰と陽の二気が調和して初めて自然の秩序が保たれる。

「――っていうのが、元の陰陽思想。堕児は、混沌から生まれた……平たく言えば、魔物かな」

 言葉を切ると、彩夏は目を丸くしていた。

「おーい委員長、大丈夫……?」
「え……?ええ、平気よ。ちゃんと聞いてるわ」
「そう……?なら良いけど。委員長が自我を戻したのも、僕の陽の気の力の所為らしいよ」

 と言うと、彩夏は首を傾げて「どういう意味?」と尋ねた。

「僕の精液を、偶然とはいえ飲んだでしょ?あれのお陰で、君の体内の堕児の発する気が、少し浄化されたんだよ」

 ニヤッと笑うと、彩夏の顔が真っ赤に染まった。
 相変わらずの、初心で可愛い反応だ。あまりに良い反応を返してくれるので、変な気が擡げかけてしまった。
 そういう事に鈍感な彩夏は、真吾が邪な気持ちを懐いた事に、全く気がついた様子がなかった。

「君を抱いた時に見た、白い光――あれ……覚えてる?」
「覚えてるわ。私のお腹の辺りが発光したアレでしょ?」
「うん……あれ、僕が覚醒した証みたいなものらしいんだ。夢では、刻印覚醒の第一覚醒だと言われた。その能力は、どうやら僕にしか存在していないらしい……」

 彩夏は、疑問を感じているようだ。
 だがそれは多分――真吾にも、答える事ができないものだった。

「どうして僕にしか無いのか、委員長は疑問なんだろ?」

 彩夏は、おずおずと頷いた。

「僕にも、それはわからない。夢では……僕以外の男の精液は餌で、憑かれた女性を救えるのは僕だけだと、言われた……」

 男性の精液が堕児の餌なのだと聞かされた彩夏は、驚き、そして腑に落ちない顔をする。彩夏は、遠慮がちに言った。

「でも――夢、なんでしょう?さっき、そう言ったわよね」
「訝しそうに見んなよ。たかだか夢を簡単に信じるほど、そこまで僕もマヌケじゃない。確信があるんだよ……一つは委員長の精飲だけど、もう一つ……」

 次の句を迷うように、真吾は言葉を切った。
 表情から察したのか、彩夏は辛抱強く次の言葉を待ってくれた。

「妹だ……」
「妹……さん?」

 何の話なのか理解できない彩夏は、眉根を寄せて首を捻った。
 真吾は、何とも気まずそうな顔で遠くを見ている。彩夏は真吾の表情の理由がわからず、怪訝な顔をした。

「僕の能力にはね、堕児憑きの女性を知覚できる力もあるんだ」
「女性の中にいる堕児の存在が、わかるって意味?」

 彩夏の言葉に、真吾は躊躇うように頷いた。

「妹も……堕児に寄生されたんだよ。美里の下腹部に手を当てたら、黒い靄が立った――」
「え……まさか滝川くん――」

 凍りついたような彩夏の視線を、真吾は感じた。
 彩夏の方を見る事ができない。何ともきまりの悪い表情で、真吾は今も遠くを眺め続ける。
 これを聞けば、彩夏も流石に軽蔑するかな……真吾は苦々しい顔で、話すのを躊躇うように逡巡した。
 しかし軽蔑されても、彩夏が手を引く気になるのであれば、それはそれで構わないのではないかとも、真吾は思いなおした。

「想像通りだよ。助ける為とはいえ、僕は美里を――あいつの身体からは、堕児が死んで出てきた。それが確信の理由さ……」

 言葉を失った彩夏から伝わってきたのは、動揺だった。

「僕は最初、変な事に巻き込まれたと思ったんだ。意味不明なものに身体を乗っ取られても、変な悪霊にでも憑かれてたんだと、思い込む事がまだできた。でも……違ったんだよ」

 返答に詰まる彩夏に、真吾は説得するように続けた。

「夢の内容が現実で、ただの夢ではないと知った時に……僕は、この為に用意された人間なんだなと、思ったよ……」

 諦めたように語る真吾に、彩夏は苛立ったようにつっかかった。
 正義感だけで動ける、短気で諦めの悪いクラス委員長には、諦念的な態度が気に障ったようだった。

「どうして?それならまだ、選ばれたって思うのが先でしょ?何でそうなるのよ!?」
「選ばれたのなら、他にいないのは変だろ?」
「探してもいないのに、何でいないってわかるのよ!?」
「夢で言われたんだ!この能力は掛替えのない、稀有の力……らしいよ。だから僕にしか、この力は無いんだ。女性を襲う事の意味……それを聞いても委員長は、まだこの件に関わるつもりなの?」

 彩夏は、手元をじっと見つめたまま微動だにしない。
 その姿は答えに困るというより、迷っている感じだった。女性にとって気分の良い話ではなかったはずなのに、何故そこまで迷う理由があるのだろう。
 クラスの先々を考えての事なのか?
 クラスの危険人物を放っておけないからか?
 そのどちらにせよ、関わるかどうかを悩むなんて、彩夏はバカだと思う。
 考え込んでいた彩夏はやがて、顔を上げた。その顔は何か、大きな決意を懐いたように真剣だった。

「関わるわ……だって、やっぱり放っておけないもの」
「放っておけないって……何を安請け合いしてるか、わかってるのか!?」
「わかってるわよ!」

 真吾は、激情も露に彩夏に詰め寄った。
 いつも大人しい真吾が彩夏の肩を掴み、珍しく大きな声を上げる。その様子があまりに意外だったのか、彩夏はだいぶ驚いたようだ。
 苦渋に満ちた眼差しで、真吾は彩夏を見つめた。

「いーや、わかってないだろ!?幾ら人を救う為だからったって、所詮はレイプなんだぜ?」

 彩夏の顔が強張り、絶句する。
 どうして彩夏が、そこまで付き合おうとしてくれてるのか理解できない。
 単に、引くに引けない状況に強がっているのだろうか。彩夏は素直になれないところがあるし、でなければ拘る理由がわからない。

「女性を襲うような事に、女の君を加担させたく無いんだ、僕も……」
「心配に思ってくれるのは嬉しいけど、だったら猶更よ」
「何が猶更なんだよ……」

 真吾は彩夏の肩を掴んだまま、困ったように呟いた。
 何を言っても、彩夏に引く気配が無い。どうしたら諦めてくれるのか、口下手な真吾は困惑した。
 困り果てる真吾を他所に、彩夏は更に混乱するような言葉を続ける。

「私がなるって言ってんのよ……」
「……は?何になるっていうんだよ」

 彩夏の言葉の意味がわからずに、真吾は僅かに苛立った。
 次の彩夏の返答は、まさに予想の遥か彼方を行っていた。

小説家になろう・ノクターンノベルズでも連載中です◇










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2018/07/30 00:00 | 竜を継ぐ者~黄の刻印の章(世界はエッチと愛で救われる)COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

竜を継ぐ者(Another;美里)マ○コの奥も調べさせて



◆この話は、消えた世界線のお話です◆
ストーリーを途中で変更したために、このストーリーは架空ストーリーとなっています。
本編ではエッチ1回だけなのですが、改編する前はエッチ3回だったのです。
この話は3回戦目のエッチの話。
架空ストーリーとなっているので、小説家になろう「ノクターンノベルズ」様の所では、掲載されていません。


「目が覚めた?」

 沈黙が過ぎり、気重な空気が二人の隙間に流れる。
 美里は気まずそうに顔を伏せたままで尋ねた。

「お兄……あたし、どうしてたの?」
「少しだけ気を失ってた……」

 自分の方を向いて欲しく無さそうに目を逸らす美里。
 だいぶ手荒な真似をしたからな、そんな顔されても仕方ない……真吾も目を合わせ辛そうに、どこか遠くを見ていた。
 美里は真吾がまだ先を考えている事に気がついていない。終わりだよねと、どこか安堵を見せるの顔に僅かに胸が疼く。その顔をまた歪ませるのかと、真吾は胃が持たれそうな気詰まりを感じた。
 堕児とこれから先も関わるしかない真吾にとって、アレが齎す催淫の効果は知らなければならない知識の一つだし、助ける上でどうしてたって必要になる。
 美里には可哀想だが必要な事だからと、真吾は心に言い聞かせる。
 横たわる美里の身体を起し、膝立ちの背面立位で真吾は後ろから細い体躯を抱きしめた。

「――ちょ……お兄、何……?」

 安堵しかけていた顔に警戒の色が僅かに滲む。
 はじめてを奪った時も同じ事をしたんだったな……。

「確かめたい事があるんだよ。ごめんね、少しじっとしてて」
「――あっ……お、お兄……またこんな……んっ」

 耳朶に吸いつき、興奮を抑えながら耳輪にゆっくりと舌を這わせていく。
 仕方ないと言いつつも、興奮を誘われてしまう。
 心は抑えられても下半身はそうはいかない。感じた劣情を体現するかのように、美里の尻との僅かな空間で、ペニスがビクビクと暴れている。
 がっついてしまいそうな衝動を、真吾は何とか宥めていた。

「お兄っ……確かめたい事って、こういうの……!?」

 拒もうと身を捩る美里の頬が、恥ずかしさからか朱に染まっていく。
 戒めのように回された真吾の腕が、美里の細い肢体を逃れられないように拘束する。身じろぎできない程にキツく抱き竦められたの身体を、兄の指が再びいやらしく撫で回す。
 乳輪のラインをなぞるように指で撫でながら、徐に起立をキュッと摘み上げた。

「ふぁ……あぁん!お兄……ダメだってば……あふ!」

 美里の身体が腕の中で弾む。
 真吾には美里の身体が快感から冷めていないように感じるが、どの程度なのかが判別できない――。

「まあね……あの酷い疼きがちゃんと治まってるか心配なんだよ。あれもね、堕児が及ぼす効果だから。しっかり治まってないと美里は外も歩けないぞ」

 肌を撫でただけで驚くような声を出していた状態から考えると、喘ぎは控えめに感じる。治まっているようにも見えるし、い無いようにも見える――。
 他人の身体をボディタッチだけで確かめるのは難しく、真吾には確信が持てないでいた。
 こうなったら仕方ないよ……な。

「――お兄!?な……何でソコ、押しつける……の?」

 尻の方から膣口に押しつけられる亀頭に、美里が激しく狼狽する。

「マンコの奥も調べさせて……な、良いだろ?」
「ま……また!?ま、待ってよ。お兄……!」

 熱い膣口に押しつけているだけで、興奮がドッと湧き上がってしまう――ヤバい、挿れたくて堪らない……。
 膨張した雁首をぬりゅぬりゅと擦りつけて、真吾は耳元で囁いた。

「美里の|膣《なか》に挿れさせて……」

 囁く言葉に鼻息の荒さを感じたのか、身を反らす美里。
 正直に打ち明ければペニスで無くても調べる事は可能だった。目的を忘れた訳では勿論ないが、エッチしたい欲求の方が遥かに強い。
 真吾の17歳思春期の性欲は、再び暴走を始めてしまっていた。

「はあ……はあ――美里、挿れたい。|膣《なか》に……ヤらせて美里」

 真吾は熱い膨張を擦りつけながら、ねっとりとした声音で美里に迫る。
 未だとろりとした蜜が溢れるスリットを押し開くように、ゾリゾリと雁首のエラが割れ目の溝を前後する。
 美里は痺れるような誘惑から逃れるように腰を引いて抗う――その腰を真吾の腕が引き寄せて、逃れるのも抗うのも許してはくれない。

「美里とヤりたいんだ……挿れさせてくれよ――な?」
「ダメだよ、お兄――ああん、ダメぇ……」

 拒む様子は見受けられるが、本心からでもなさそうだ。美里から強い拒絶は感じられず、寧ろペニスに恥部を擦られてうっとりとしてすらいるようだ。
 強引に押せば美里は折れる――そんな気がした。

「調べさせて……もう我慢できないよ。な?美里……」

 宛がった雁首をヌルリと動かすと、美里の返事も待たずに真吾は強引に腰を前に突き出した。

「あはあッ!!お……お兄ィ――あん!」

 挿入の衝撃に、腕の中の美里がビクビクと戦慄く。
 まだまだ昇った興奮が冷めていない所為もあるのだろうが、最奥を突き上げる快美感に美里は甘く囀った。
 間髪入れず、先ほどキュンキュンしてると美里が報告してくれた場所――そこをペニスの先でコンコンとつつく。

「さっきと比べて、|膣《なか》はどんな感じか教えて。ココは疼く?」
「あっ……ああっ!さっきよりマシだから……お兄、止めてぇ!あああ……!」

 ビクビクとしながら嬌声を上げる美里の姿は、傍目からでは微々たる差に感じても鎮静はしているようだ。
 美里の言葉を信じるなら、堕児の催淫は膣で絶頂を迎えれば治まるようだった。

「治まってはいるみたいだね。でも――気持ち良いんだな、ココ……」
「だ……ダメだって、もう調べ終わったでしょ、もう終わり!」

 その気になった劣情は簡単には止まれない。
 昂ぶる膨張が美里の|膣《なか》で更に大きくなる。押し広げるように膨らんだ勃起肉は、美里の狭い膣穴を隙間無くギチギチに埋めてしまった。
 応える美里の恥肉が、求めるように切なくペニスを締めつける。

「何がダメだよ、美里のマンコしたがってる。こんなに締めつけて……僕も美里とエッチしたい。だからこのままヤらせて……」

 興奮に突き動かされた腰が勝手に前後運動を開始する。
 内粘膜を勃起肉がズリズリと捲るように擦すり上げて、くちゅくちゅぬちゅぬちゅ卑猥な抽挿音が部屋に響く。
 抽挿の振動でたぷたぷと波打つ双丘がとても扇情的だ。

「お兄、激し……あっあっあっあァ~!!声が……出ちゃう……っ」
「ごめん、なるべく抑えて。美里のやらしい声も聞きたい」
「そ――そんな事、言われても……くぅ!お兄、強引だよぉ……っ」

 凄い|膣《なか》の圧迫――先を押さえつけるような子宮の圧迫と、雁首を締めつけるような側面からの圧迫。
 先細りの圧力がじわじわとペニスを締めつけて、引いたり挿れたりするとヒダがしつこく纏わりついてきて、腰が蕩けるような心地良さだ。

「でもおまえのココ――悦んでるよね?凄ェぎちぎちに締めつけてる。あ……ヤバ、気持ち良いー……」

 動かすとすぐにでも果てそうな感覚に襲われる。
 奥まで挿し込んだままでグリグリと左右上下にペニスを揺すると、抉られるように雁首で嬲られる子宮口。
 その感触が凄まじいのか、腕の中で美里の体躯が飛び上がるように跳ねる。
 飛び跳ねるの肉体をギュウっと背後から抱き締めながら、緩やかに揺れる乳房に唇を張りつけ、柔らかい脹らみに口づけるように吸いついていく。
 やがてその頂点で魅惑的に揺れている蕾に辿りついた。
 サーモンピンクの切り替えしに舌先を這わせて、円を描くようになぞり――ぷっくりとはち切れそうに膨らむ突起に舌を絡める。

「うくっ……んくっ……凄いぃ、お兄ぃ。凄いよぉ!はぁう、ああぁ~っ!」

 ツウと溢れ流れる涎が、喘ぎを忍ぶ唇から零れる。
 悦楽に酔いしれる顔はもう、メス全開の表情――さっきまで処女だったとは到底思えない、ふしだらな顔だった。
 自分の手で女にした。自分の手で猥らな顔をする女に……そう思うと、震えるような喜びに真吾は包まれた。
 堪らなく可愛い……愛おしいとすら感じる。

「美里、可愛い……こんなに締めつけて、凄いよ。食い千切られそうだ……」

 美里の|膣《なか》でペニスが軽くグラインドすると、ぴったりと張りつく美里の性器が、ヌプヌプと音を立てながら剛直を擦る。
 だんだんとその動きは早くなっていた。
 やがて種付け衝動が最高潮に達して、抽挿の動きは苛烈を極めた。

「あああ~!激しい、お兄ィ!!だめ!だめぇ~!くうあぁあぁん!!」

 先細りだった締めつけが膣道にまで達して、全体でペニスをギュウウと締めつける。背筋が弓なりにピンと張り詰め、尻がまるでペニスを強請るように突き出されたかと思うと――、

「お兄――い……いくいく、イっちゃう!お兄、イク!あんっあんっあんっあっあっあっあっ……あはぁあぁあぁ――――――っ!!」

 うお――ヤバい、凄い締めつけ!!
 堪らない締めつけに、美里の絶頂と同時に射精衝動が競り上がる。

「僕も、もう射る!間に合わない……ごめん、|膣《なか》に射すよ……!!」

 ずりゅ――鈴口が子宮口に当たる手ごたえを感じながら、開放される種付け汁。種付けせんと飛び出す白濁が、ビュルビュルと快楽の極みに到達中のの子宮に兄の味を教え込む。本日二度目の快感を植えつける行為に、柳腰がビクビク跳ねるような動きで痺れた。
 ツンと反らされたおとがいに垂れる唾液がふしだらに光る様は、如何わしくも甘美な光景……真吾は思わず目が奪われてしまった。
 トクントクンと、昇り終えた二人の性器が響き合うように脈動する。
 余韻を愉しむ二人は、暫く身動きができなかった。真吾は己で味を覚えこませたを、愛しそうに抱きしめた。

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2018/07/29 00:00 | 竜を継ぐ者~黄の刻印の章(世界はエッチと愛で救われる)COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

竜を継ぐ者(18)和解



「目が覚めた?」

 沈黙が過ぎり、気重な空気が二人の隙間に流れる。
 美里は気まずそうに顔を伏せたままで尋ねた。

「お兄……あたし、どうしてたの?」
「少しだけ気を失ってた……」

 自分の方を向いて欲しく無さそうに目を逸らす美里。
 だいぶ手荒な真似をしたからな、そんな顔されても仕方ない……真吾も目を合わせ辛そうに、どこか遠くを見ていた。
 真吾はサイドテーブルに避難させて置いた堕児を手に取ると、美里の目の前にぶら下げて見せた。

「これが堕児だよ」

 視界のすぐ前で兄の精液と美里の愛液を纏い、僅かにぶらぶらと揺れる臓器を思わせる色調の奇怪な生物。
 本当に自分の身体にいたんだ――驚愕に揺れる美里の瞳は、そう言っているようだった。

「だいぶショックな顔してるね。僕もこれを放って置くとどうなるのかまでは知らない。これは幼生らしいから、成体になるって事だとは思う。美里の身体の堕児は死んだから脅威は去ったよ……」

 堕児の死体をまたサイドテーブルに置くと、真吾は美里の細い肩をそっと抱きしめた。
 美里は何とも言えない複雑な表情で、俯いていた。
 ここまでやり込めてから後悔するのもどうかとは思う。
 美里を助けたいが為に手を掛けたとはいえ、本来は必要の無い束縛を強いたり|膣《なか》出ししたり……少しやり過ぎたという思いはあった。
 正直に懺悔するなら、半分以上は性欲だ。

「だいぶ乱暴な事して……ごめんな」

 そう言うと、美里は頬をプクッと膨らませた。押したら空気がブーッと出そうな膨れっ面……美里は戸惑いと怒りで、困ったように口を尖らせていた。

「怒ってる……かな」
「……当然じゃない……」

 不貞腐れた横顔に悲しみが差す――妹の表情に、止めていた心に痛みが蘇った。
 痛みを感じないように思考できないように心を止めた。理性を留めていては抱けなかったと言っても、美里は理解できないかもしれない。
 美里の咎める表情に、時が再び溶け出したような気がした。

「ごめん……言い訳っぽいけど、助けたくて抱く事を決心した気持ちは本当だよ。さっきも言った通り、堕児は僕の精液でしか死なないんだ……」
「それは理解したけどさ……お兄はこんな事して、あたしとの仲が壊れるって思わなかったの?」

 遣る瀬無い悲しげな表情の美里に、真吾の心が締めつけられる。
 そんな事を、思わない訳はないのに……。
 釣られてしまい、苦しみに彩られた笑みが真吾の唇を歪ませた。

「僕がそれを思わないなんて、どうして思うの?悩んだよ……僕も、美里が大切なんだ。大切だからこそ――犯す方を選ぶ以外になかったんだよ。やり過ぎたのは認めるけど」
「若しも――あたしに嫌われたとしても……?」

 身を切るような美里の言葉に、真吾は苦しげに瞼を閉じた。
 苦悩と懺悔に、閉じた真吾の瞼が微かにブルブルと震える。
 仕方ないなどと本心では到底、思えそうにない……。

「そうだな。それでも美里が助かるなら――」

 そこまで言うと、美里が身体ごと振り向いた。
 泣きそうなのをグッと堪えるような美里の表情。美里は正面から飛び込んでくると、甘えるように頬を寄せた。
 裸の胸に感じる、妹の柔らかい頬の感触。
 真吾は美里をそっと抱きしめると、頭をふわりと撫でた。

「ごめんなさい……お兄を苦しめるような事、言っちゃった……」

 思いつめた眉は、申し訳がなさそうに八の字を描く。
 心優しい妹は、兄を苦しめた言葉に後悔しているようだった。
 美里は本当に優しい子だ。美里に殺されたとしても、文句が言えないのは襲った僕の方だと言うのに、まず自分を責めるんだな美里は。
 美里の暖かい優しさに、心が咎め真吾は懊悩する。
 大義名分があるとはいえ、半分以上は情欲に突き動かされていた。今更それは、自分の心の中でも誤魔化しはきかない。

「おまえが謝る事はないよ。僕の方こそ、ごめんな」

 謝ると美里は、少し複雑な顔をして首を横に振った。
 美里の中でも、素直になるにはまだ、咀嚼しきれていないようだった。
 自分自身の中でだって確かに、納得しきれていないのだから……当然なのだろう。夢が事実だという事は、堕児憑きが目の前に現れたら襲わなくてはいけない。
 正義感で襲えるほど、この運命を納得できてないし受容しきれてない。エッチしたいでも何でも、自分を無理矢理にでも納得させなければ、襲うのは難しい。
 それを完全に納得するには、真吾自身も心が追いついていなかった。
 だが、その迷いを表には出せない。
 ただでさえ非道な手段で抱くのだ。表向きだけでも、不安な顔は見せないようにしないと、相手が不安になる。そうでなくとも地味系オタク男子がはじめての相手になるのだから、申し訳なさ過ぎる……真吾の考えは、そんな感じだった。
 運命とやらも、もっとイケメンを選べばいいのに。

「ねえ、お兄……お兄のその力は何なの?何でそんなものあるの?」

 小首を傾げて、美里がこちらを見上げる。
 そんなの、こっちが知りたいよ……とは、答えられないなと真吾は思った。

「僕も、何故なのか良く知らない。僕の精液にそういう力があると、知ったばかりでさ……美里が納得いく答えを、出せそうにないな……」

 少し悩みながら、真吾は答えた。
 美里はその答えに「ふーん……」と、思案顔で返答する。そして心に掛けるように、美里が覗き込むようにして尋ねた。

「若しも詳しく知る事ができて……あたしも知りたいって言ったら、お兄は教えてくれる?」

 その表情の半分は好奇心だろうなと、真吾は思った。けど、それだけじゃない……心配もしてくれてるのは、15年の付き合いでわかる。
 心配の理由が何に対してなのかまではわからないが、心配してくれている事が嬉しかった。
 真吾は、頷くと微笑んだ。
 良いよと答えると、美里が「やった!」跳ねるようにして飛びついてくる。

「わ……おわっ!」

 バタリと、二人でもつれ込むようにしてベッドに倒れた。スプリングが衝撃を受け止めるように、ボヨボヨと揺れる。
 互いの裸の胸と下肢がぴたりと合わさり、感触が生々しく伝わってくる……マズいと、真吾は思った。
 
「は……離れて」
「何で?」

 きょとんとした顔で、美里は小首を傾げた。
 何でじゃないだろ。
 美里もまた彩夏のように、男心というものをさっぱり理解していないようだ。女の身体であれば、男という生き物は反応してしまう、どうにもならない生物だ。
 真吾は深く溜息をついた。
 何でわからないんだよ、理解しろよ。そんな心境だった。

「いや、だから……また勃っちゃうから……」

 頬に熱さをじわじわと感じる。
 テレる兄の顔を|瞬《まじろ》ぎもせず見ていた美里は、飛びのくようにパッと離れて今更のように顔を真っ赤に染めた。

「お兄のケダモノッ!」

 そしてまた今更のように、裸の乳房をギュッと抱え込むようにして隠す美里。恥らいに頬染める可愛い妹に、真吾は思わず微笑を浮かべた。

「仕方ないだろ、は……裸なんだから。それよりも、もう遅いから……取り合えず、今夜は僕の部屋で寝なよ」

 テレを隠すように、真吾は一気に捲くし立てた。
 美里はまた、何でというような表情でこちらを見ている。
 小水や精液で汚れた褥を指差すと、美里も恥ずかしそうに頷いた。

「お兄は……どうするの?一緒に寝るの?」
「いや、僕はリビングのソファーで寝るから……気にしないで良いよ」

 適当な袋を美里に貰い、堕児を袋に詰めていると、美里はその様子を見ながらあっけらかんと言った。

「別に一緒でもいいのに。風邪引くよ?」
「は……?何を言ってるんだ、おまえは……」

 思わず呆れてしまった。
 心遣いに美里の優しさが垣間見える一言だが、今まで何をされていたのか――それをわからない歳でもないだろうに。
 その気持ちに甘える事はできない男の事情ができてしまった。朝には性欲だってまた戻っているだろうし、寝乱れた美里を見ても冷静でいられるのか自信が持てない。
 真吾は意地悪な笑みを浮かべながら、

「おまえの身体に欲情できる男を添い寝に誘うなんて、危険な事を言うね。また襲うよ?」

 と言うと、美里は顔を真っ赤にしてブンブンと横に首を振った。
 まったく……美里も彩夏と一緒で危機感というものがないなと、真吾は更に呆れた。男としては誘惑しやすい楽な相手という事になるが、妹として考えると心配だ。
 美里の頭をクシャッとさせながら、真吾は苦笑した。

「あんまり心配にさせんな。じゃ、おやすみ」

 と一声残して、真吾は美里の部屋を後にした。

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2018/07/28 00:00 | 竜を継ぐ者~黄の刻印の章(世界はエッチと愛で救われる)COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

竜を継ぐ者(17)妹を羽交い絞めで犯す夜



「美里……」

 固く勃起したペニスを、小さな尻にギュッと押しつける。
 性の知識に疎い妹が、勃起した陰茎を押しつけられている事に気づいているかはわからない。ぴったりと押しつけられた熱い膨張の存在を主張するかのように、グイグイと尻のスリットに沿って擦るように真吾は腰を動かす。
 はあはあと激しい息を美里の耳元で吐きながら、耳朶を唇で啄ばむと、苦しげにキュッとする妹の眦。
 美里もこういうの弱いのか、可愛いね……美里の表情に真吾はゾクゾクとさせられた。

「はじめて絶頂を体験した感想は?良かったかい、美里……」

 ビクビクという戦慄きが素肌の胸にダイレクトに伝わってくる。
 口を塞がれたままの美里が答えられなくとも、身体がしっかり伝えてくれていた――好かったと。

「当たってるのわかる?僕のチンコ……美里の|膣《なか》に挿入りたいってさ」

 美里はビクッとすると、首を必死に振った。
 拒絶の為なのか、それとも自分の行為を止めたいのか……ただ必死さだけが伝わってくる。兄の馬鹿げた所業を、美里は止めたいのかもなと真吾は見取る。
 美里の表情に嫌悪が無い事だけが、真吾にとって唯一の救いだった。

「オナニーは知らなくても、セックスは理解できるんだ。何されるのか……」

 美里の瞳が揺れながら俯く。真吾には美里が頷いたように見えた。
 流石に赤ちゃんはコウノトリが運んでくるのでも、キャベツから生まれるんでもない事くらいは、性の知識に疎い美里でも理解してる。
 陰茎を膣口に突っ込むのがセックスで、赤ちゃんは性交で生まれる程度の知識は、美里も理解できてる。止めようと必死なのは、兄妹間を思えばこそなのだろう。

「可哀想だけど、美里に選択権はないんだよ……」

 真吾は妹の頭に、懺悔でもするような面持ちで頬を押しつけた。
 尻の下からペニスを突き出し、濡れそぼった膣口に雁首を押しつけると、美里はその感触を感じたのかビクリとした。

「美里が堕児から助かるには僕とセックスするしかないんだよ。処女を奪う事になって悪いけど……」

 何かを必死に訴えようと、くぐもった声を真吾の手のひらで響かせる美里。恐らくは「やめて」とか「早まらないで」などの制止の言葉だ。その声を聞き続けていると心が迷う――真吾は、タオルを手に取った。

「ごめん、手で塞ぐには限界があるから……」

 手に取ったタオルを猿轡代わりに、真吾は美里の口を塞いだ。
 凍りついたような妹の目が、兄に向けられる。美里は、腕から逃れたいのか身じろいだ。
 動けるのか……それは困るなと真吾は思った。セックスに慣れている訳でも無く、この体制で動かれたら堪らない。美里の今の体力では抜けるような事は無いとは思うが、放置するにも背筋が寒い。
 真吾はベルトをズボンから引き抜くと、美里を後ろ手で拘束した。

「悪いけど、バレるようなリスクは潰しておきたいから……自由を奪わせて貰うよ」

  兄に拘束され、驚きの為かショックの為か凍りつき微動だにしない美里の瞳。その表情に痛みを感じない……などという事は勿論ない。だが、興奮を感じてしまっているのも否定はできない。
 その瞬間に、美里の前でも男になれる自分を真吾は思い知らされた。声の自由も身体の自由も奪い去り、犯す。こんな事に強い興奮や劣情を懐けるのは、男という生き物だけだ。
 兄として最低の姿だと思う。
 どうしてやるのが一番なのか、経験の少ない真吾にはわからない。
 男の持つ蛮性と本来の優しさの狭間で揺れる理性に、真吾は苦悩し煩悶する――真吾が自嘲的な物言いを止められないのもその所為だった。

「乱暴な事してごめん、美里を最後まで助けてやりたいんだよ……美里も、お兄ちゃんとエッチな事してるなんて、バレたくないだろ?」

 嘘ではないが、若干やり過ぎは否めない。それを見透かすような双眸が、真吾をまるで責めているように見つめていた。
 だが親バレするリスクは冒せないし、さりとて催淫状態の美里を放っても置けない。美里を助けたいと思う気持ちは偽りでは無く本心だ。
 でも――美里を犯したい欲望も、紛れもなく本心だった。
 居たたまれずに、真吾は美里にバック姿勢を強制的に取らせると、腰を高く上げさせた。これなら動く事も、すり抜ける事もできないはず。
 だけど本当のところは違う理由だ。
 美里の顔を直視したまま、犯すのが怖いのだ。
 しかしこれがマズいくらいの破壊力のあるポーズである事を、真吾はさせてしまってから思い知った。
 ヤバい。超エロい……。
 強制的に腰が高く上げられてしまっている為にヴァギナはぱっくりと開き、既に開花させられた花弁からはたっぷりとした蜜が滴り、凄くいやらしい。
 拘束なんて動画なんかでは良くあるシチュエーション。真吾だって裏モノくらい見た事はあるが、しかしここまで強烈だとは思わなかった。生で目の前に置かれるとエロさが段違いに違うのだ。

「今朝ごめんな、貧弱な尻に興奮なんてしないなんて言って。結構おまえ、良い身体してるね。かなり興奮させられてるよ、僕……」

 気づくと、そんな言葉を美里に投げかけていた。
 背筋にぞくぞくっと走る快美感。
 妹が相手でも欲情を抑えられない程の破壊力は、理性を追い詰めるくらいに真吾を震えさせた。
 ペニスはビクビクと震えて血流が集まり、更に滾る。
 滅茶苦茶エロい美里の情欲的な姿に、犯したい衝動を抑え切れない……僅かに残った理性は、綺麗に弾け飛んだ。

「ううん!!うーん!うぅーん!!」

 涎を垂らしピクピクと震える肉芽に、真吾は舌を絡めた。
 クリクリと嬲るように舌先で舐め回される淫核は、ワルツを踊るように舌の周りをくるくると回転して、まるでエスコートに甘える女のようだ。
 可愛い女を赤いベルベットがやんわりと抱き、愛しむように揺らす。ターンを踏むように桃尻が、ビクッビクッと悩ましげに何度も跳ねた。
 嬲られるうちに丸裸となったクリトリスが唇に包まれ、チュッと吸われる。

「ううううん!!う~~~うっうっうっ、んむぅぅぅぅん――――!!」

 美里は柳腰をガクガクと振りながらクリで絶頂した。
 昇り詰める淫核を追い詰めるように、吸いながら揉む兄の唇。舌先がクリトリスを強かに弾くと、唇の中でクリトリスがビクビクと上下に痙攣した。
 連続でクリを絶頂させられながら、ぐにゅりと指が膣肉を摩擦する。
 尻が大きくビクリと跳ねて、指を咥えるヴァギナがプショッと潮を迸らせた。

「んく!!んんんんんんんんんん――――ッ!!」

 高く上げられた尻はピクピクと小刻みに戦慄き、快楽で艶やかに火照った肩や背中も震えるように痙攣している。
 真吾は唇をクリトリスから剥がしながら、被った潮を手で拭う。
 白い太腿を潮や愛蜜で猥らに濡らして、薄い恥毛が覆う恥丘からポタリと汁が落ちている。悦楽に濡れる双眸はとろんとして、猿轡を噛ませた唇からは涎がツウと垂れて何ともふしだらな妹の姿にヤバいくらいに欲情する。

「我慢できない。挿れるよ、美里……」

 吸い込まれるように鈴口を満開の花弁に押しつけると、美里は思い出したように訴え始めた。
 しかし待ちわびていたのだろう、蕩けて熱い膣口は何の抵抗もなくヌルッと雁首を包み、内に誘い込むように蠢きながら尖端を咥え込んでいく。
 その様を愉しむように視姦しながら、グイッと腰を押し込んでやる。

「うッ…………うんッ!!」

 挿入の圧迫に、美里の訴えは中断された。
 膣道は甚だしく狭く、まさに抉じ開けるように挿入しないと兄のペニスが通過するには聊か窮屈だ。狭い膣道は途中で更に狭まり、ペニスの侵入を阻害する。
 チンコの先っぽに当たる、つっかえた感触が処女膜か……?
 先を越されたが故に、密かに興味を懐いていた――処女を奪うという感覚を。目の前には処女を奪える肉体があり、今まさにペニスの先にその膜の存在を感じている。実感すると真吾の興奮は嫌が応にも膨れ上がった。
 ついに破れるんだなと……。
 腰が逃げないようにガッシリと、真吾は細い括れを掴んだ。

「美里、処女……貰うね」

 体重を少し前傾にかけながら、挿入に圧力を加えていく。
 ペニスは膣道をゆっくりと進み始めた。

 ブチ……。

 雁首の先にちょっとした衝撃が走る。
 プチプチとチンコの先に感じる、気泡が壊れるような感触。
 微かな触感だけど、何かヤバい……。

 ブチブチ……ミチッ。

 立て続けに小さく千切れ弾けたような感触と音。
 これが処女膜をぶち抜いた感触――だろうか……?
 ペニスに微かに伝わる衝撃で、処女膜を破った感覚が隠微ながらも味わえる。
 皮の薄い雁首全体に、肉の弾けるような僅かな衝撃を感じながら、どんどん先へとペニスを沈めていった。
 美里には悪いけど――メチャメチャ興奮する。
 こんな興奮もあったのかというような、ゾクゾクとくる不思議な感動だ。処女膜をぶち抜く感触って何か凄いなと、真吾は思った。今まさに自分自身が、この子のはじめてを奪ってるんだという感覚をストレートに体感させられて、堪らないものがある。

「痛かったりしないか、大丈夫?」

 尋ねる言葉に美里はゆっくりと首を横に振った。
 しかし痛みが無いのか。処女なのに、どういう事だ。
 今に思えば、彩夏も被瓜の痛みが無かったように思うが……若しかしてこの催淫効果には、痛みを消し去る力もあるのだろうか。

「じゃあ……気持ち良い?」

 と聞くと、美里は戸惑いがちに頷いた。
 痛みもなく快感を得ているのなら、罪悪感も少しは紛れる。
 妹の身体に悦楽や興奮を感じるのはどうかと思うが、今だけはそれを真吾は考えないようにしていた。その気持ちに捕まれば、後ろめたさに萎む。今だけはその感情を肉欲に塗り替えてしまうしか、美里を助けてやれる手段が思いつかなかった。
 美里の狭い膣道はじっとしていても凄く気持ちが良い。今はその快楽に身も心も委ねる事が、迷いを振り切る唯一の方法だった。

「なら続けるね。じっとしてるの、僕も辛いから……」

 美里は一瞬だけこちらに視線を送ると、おずおずと頷く。
 その顔には既に、ショックよりも諦めが見える。美里にとっては甚だ不本意ではあるだろうが、ペニスに感じさせられる興奮も垣間見えた。

「はァ~……美里の|膣《なか》、凄い……」

 甘く息を吐きながら、狭い膣道を膨張した剛直がミチミチと押し開くように侵入していく。膣の柔らかく締まりのある感触に、喜びの溜息が思わず零れた。
 侵入を阻害する膜は既に奪ったが、挿れるにも窮屈な美里の穴は、たっぷりと蜜で満たされていても強く挿入していかないと、ペニスを返す程の弾力があった。
 処女膜は無事に通過したのか、弾けるような感触は漸く途絶える。
 内部はとても窮屈で狭い……これが成熟前の15歳の肉体なのだと、真吾は痛感させられた。
 体位の所為で奥行きが浅いのか、奥の圧迫が凄い……根元まで挿し切ってもいないのに、強い圧力で押し戻されそうである。
 凄いな、膣が既に一杯一杯になってるじゃないか……更にデカくなったチンコを奥まで挿し込んでやったら、どんな反応が返ってくるのだろう――想像するだけで昂ぶり、真吾の背筋はゾクッと震えた。
 しっかり掴んだ腰を引っぱるようにして、下腹部をバチンと美里の尻に打ちつけると、ペニスは根元までズッポリと挿入された。

「んあああああああ――――!!」

 子宮を抉る雁首の圧迫に、美里はビクンと大きく仰け反った。
 すぐさま昇りたいと、切なく訴える膣道が伸縮を始める。まるで脚を絡めて甘える恋人のように、求めて強請るねっとりとした、その動き――想像通りの良い反応にぞくぞくとする。
 望まれるままにペニスを激しく抽挿させてやると、応えるようにすぐに美里の背筋がビクーッビクーッと戦慄する――。

「ん~ぅ!ん~ぅ!ふああああああああ――――――!!」

 激しいイキ声を上げながら、美里がはじめて|膣《なか》で達した。
 絶頂により膣道がポンプのような堪らない締めつけで以って、ずりゅずりゅとペニスを擦り上げる。

「――っあ!す……凄い、美里の|膣《なか》……ッ」

 愛撫にも似た感触がゾクゾクと背筋を舐め回す。そしてぞわりと昇るような快感に腰が突き動かされて、抽挿のペースは凄まじい早さとなっていった。
 絶頂の余韻が後を引いたままのヒクヒクと痙攣する膣道を、ガチガチの肉膨張がズリズリと忙しなく擦る。

「んむぅ!んむぅ!んんんんんんううううんんうううう――――!!」

 美里はまた絶頂に至った。
 至ってる最中も、ペニスは容赦なく抽挿される。
 大きく開かれた股から愛液の飛沫が飛び散り、その光景は抽挿の激しさを物語っていた。
 昂ぶり昇った快感の余韻を冷ましたいのか、抽挿から逃れようとする細い腰を、兄の骨ばった指がガッチリと掴んで連れ戻す。
 絶頂中のキュンキュンと疼く場所を、容赦のない執拗な責めを受けて、美里は強引なオーガズムを連続で迎えさせられた。

「ふぅ~~~ん!うぅ~~~~ん!んふうっ!!んふうっ!!んんんんんんんんっ!!」

 逃れられない強制絶頂に、美里の頭や背中が壮絶に振盪する。絶頂が終わってもまた逝かされる美里は、喘ぎというより最早悲鳴を上げて達していた。
 そしてまた逝かされる――。
 終わらない絶頂のループに、美里は白目を剥きかけながらも夢見心地の表情――こういうのをアヘ顔と呼ぶのではないだろうか。
 うら若い年頃の乙女のする顔ではないなと真吾は思った。ふしだらで恥知らずな乙女の姿に、堪らなく欲情させられる。
 ズンと腰から頭へ突き抜けるような快感が走った。

「美里ッ、で……射る!|膣《なか》で……|膣《なか》で射すよ……!」

 強く打ち込んだ腰がパァンと尻を叩いたかと思うと、尖端に子宮口をコリッと抉る手応え。間髪入れずに男の生殖本能が子宮に向かって迸る――。

「んむぅ――――!!あ……ぁぁぁぁ……ッ!」

 荒ぶる雁首が雄汁を吐き出しながら子宮口を抉る。
 オーガズムに再び達する股の間から、じょぼ……じょぼじょぼ……。
 美里の股の間から、シーツに向かって滝のように流れる清水――これは、お●っこ……?
 白いシーツに、黄ばんだシミがじわりと広がる。
 はじめて見る乙女のほう尿姿に、流石の真吾も興奮を隠せない。絶頂を続ける子宮に兄の射精を受けながら尿を洩らす妹の、はしたなく猥らな姿にこの上も無くゾクゾクとさせられる。
 興奮を煽られた劣情が、妹の子宮を求めて更に突き挿れられる。ゴリッという感触を雁首に受けると、弾力に満ちた強い圧迫を雁首に感じ、ビュルッビュルッ――昂ぶる兄の生殖欲が妹の子宮を犯し、たっぷりと満たしていく。

「ああああ゛ぁああぁあ゛~~~!!ううううぅううんううう~~~!!」

 恍惚と熱に浮かされたような美里の眼差しは、兄の生殖行為を受け止めながら煌々と輝いたように見えた。
 美里は再び絶頂を迎え――ガクリと事切れた。
 高く上げられた尻がピクピクと快楽に引き攣り、愛液混じりの小水の雫が恥丘からポタポタと落下していく。
 美里は失神したようだった。
 ペニスを引き抜くと、開き切った穴から卑猥な音と共に、注いだ白濁が吐き出される。その白濁と共に、死んだ堕児も押し出されてきた。
 汚れた音と共に出てくる白濁は、まるで排泄行為のようだった。
  小水で描かれた地図の上にボタボタと垂れるその白い点は、まるでマーキングのようにも見える。自分の雄としての印を付けたようで、何とも興奮を煽られる。
 犯した後の妹の姿にまで興奮するなんて酷い兄だな。
 真吾は自嘲気味に苦笑した。
 呆れる自分の姿に苦々しい思いを懐く――自分も男なんだと。女の子の裸なら、妹でも興奮できる。男とは結局のところ、そういう生き物なんだな……と。

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2018/07/27 00:00 | 竜を継ぐ者~黄の刻印の章(世界はエッチと愛で救われる)COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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